あらすじ
「その婚約、わたくしに寄越しなさい」
ある朝突然、姉ロザモンドが妹セラフィナの婚約者――誰もが羨む若き公爵を要求してきた。
姉には非の打ちどころのない婚約者が既にいるのに。
セラフィナは静かに頷いた。「ええ、どうぞ。お姉さま」
こうして姉妹の婚約者は交換された。姉は「当たり」を掴んだはずだった。
――なのに、なぜ。人生をやり直してまで相手を替えたのに、なぜまた、同じことが起きるの。
豪奢な公爵家で少しずつ壊れていく姉と、「はずれ」と呼ばれた貧乏子爵領で幸せを耕していく妹。
これは、不幸の原因が「嫁ぎ先」ではなかったと気づくまでの、二周目の物語。