あらすじ
テレビヒーロー『恐竜特隊ザウルガー』のショーで食いつないできた、瀬戸内の小さな会社・汐待企画。使用許諾の封印で、スーツも、音楽も、名乗りも、すべてが使えなくなった。倒産は時間の問題——そんな史上最悪の日曜日、前列の男の子がぽつりと言う。「本物は、来ないの」。
主役デビューの夢を失ったスーツアクター・橋場凌は、言ってしまう。「どうせ潰れるなら、俺のアイデアでやらせてください」。
殺陣師、MC、造形、音響、安全管理、双子のダンス講師、そして町工場のおやじたち。次の日曜まで、七日。三体の新しいヒーローが、かもめステージに立つ。
子どもたちをもう一度笑わせるための、七日間が始まる。