あらすじ

君の顔をよく見たかったのに、暗くなり始めていた夏の夜のぼんやりとした淡い青色の中では、君の顔はよく見えなかった。 でも、きっと君からも私の顔はよく見えていないと思ったから、それはまあよかったかなって思った。 だって、きっと私の顔は、恥ずかしくて真っ赤になっていたと思うから。 私の本当の気持ちが、きっと隠し切れないくらいに顔に出てしまっていたと思ったから。 「ふぶき先輩」 君がまっすぐな声で言った。 「なに? はるかぜ」 私は今年、高校を卒業する。 高校を卒業して、あっという間に、大人になる。私と君は今、そんな大人と子供のちょうど半分くらいのところにいるのだと思った。 まだ子供のままでいたいって思っている私に、君は大人になれって言っているようなきがした。君は大人になりたがっていたから。私にもそうなって欲しいって思っているのだと思った。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/04
  • 現在の作品夏のふぶき。