あらすじ
如月 江戸は、どこにでもいる無邪気な高校生だった。
修学旅行のバスが青木ヶ原樹海の霧に包まれるまでは。
歪んだ木々の向こうで待っていたのは、一年前に行方不明になったはずの少女。
彼女は足を失い、血に染まった爪で地面を這う「テケテケ」となり、自分を引き裂いた有刺鉄線への復讐を誓っていた。
江戸の友人たちが次々と「収穫」され、地図にない「姥捨て村」の糧となっていく。
そこで江戸は、自身の正気を打ち砕く残酷な真実を知る。
自分の贅沢な暮らしも、小遣いも、すべてはこの村の地下で管理される「人間の臓器」によって支払われていたのだ。
愛した少女に裏切られ、化物との融合を強要された時、江戸の血の中に眠る「何か」が目覚める。
それは生贄としてではなく、真の「地獄の主」としての覚醒だった。
これは生存劇ではない。
ただの「予備部品」に過ぎなかった少年が、自らの血脈の呪いを焼き払う「破壊神」へと変貌する物語である。