あらすじ
生まれつき、自分の色と絵の具以外の色を認識できない、少し偏屈な青年。
趣味で絵を描きながら静かに暮らしていた。
ある日、街で一人の少女と出会う。
驚くことになぜか彼女だけは鮮やかな色を纏って見えた。
「この街を案内してくれませんか!」
少女の誘いから、二人は街を歩く。
オムライスを食べて、絵を描いて、やがて夕暮れを迎える。
その出会いは、青年の中で忘れられていた何かを静かに掘り起こしていく。
ーー好きだった趣味。好きだった洋服。目指したかった将来の夢。
人生のどこかで、しまい込んでしまったものはありますか。
失われた「自分」の痕跡へ、もう一度手を伸ばそうとする。
そんな小さな物語。