あらすじ
幸せになりたかった。
だから、まなは、ずっと自分を変えてきた。
弱い自分を克服して、
ネガティブな感情を手放して、
もっと愛せる人間になろうとした。
それなのに。
変わろうとするほど、生きることが苦しくなっていった。
「どうして?」
答えを探し続けたまなは、やがて奇妙なことに気づき始める。
消したかった不安も。
嫌いだった自分も。
忘れたかった痛みも。
それらは本当に、人生からなくすべきものだったのだろうか。
もし、自分が「間違い」だと思ってきたものが、
本当はずっと、自分を生かそうとしていたのだとしたら。
そしてまなは、自分が信じてきた「幸せになる方法」とは、まるで逆の場所へ歩き始める。
心と身体。
光と闇。
生まれることと、生きること。
その先で彼女が触れるのは、
私たちが生まれる、ずっと最初のところに隠されていた、ひとつの事実だった。
これは、「もっと素晴らしい自分」になる物語ではありません。
何者かになろうとして、自分を置き去りにしてきた一人の女性が、
ずっと、そこにあったものに気づいていく物語です。