あらすじ

十年、炭問屋で炭の目利きをしてまいりました娘が、「目利きしか能がない」と義母になる方に侮られ、炭見本の小箱を開いてお相手いたしましたら、三月でお家の炭が売れなくなりました。 湿った年は火持ちが落ちる。切り口の白みは古さの証。俵の底を掻けば、いくらでも出てまいります。それを読めるのは、わたくしの目だけ。俵に残るのは値であって、値のついた理由ではございません。 わたくしは裁きません。改めの場で、いつもどおり炭を見るだけでございます。ただ小箱の見本と並べていただければ、どちらが売り物かは皆さまがお決めになります。 ——三月後、お家の名を炭の値付けで聞かなくなりました。

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小説を読もう2026/08/03
  • 現在の作品「目利きしか能がない」と義母に侮られた娘は、炭見本の小箱を開いてお相手します——三月でお家の炭が売れなくなりましたわね