あらすじ
王は目を細め、黄金色に枯れた草原と赤土を静かに眺めていた。
力によってハーレムを築き、いずれ新たなる王となる子供達を見守る日々。
だが、そんな王のプライド(群れ)に、挑戦者が現れる。
それは、自分よりも一回り大きく、若い雄だった。
王と挑戦者の死闘が始まる。
負ければ群れを追われ、雌を奪われ、子供達は皆殺しにされてしまう。
王が吼え、猛り、牙を向いて挑戦者を屠る。
しかし挑戦者も誇り高き獅子。何度打ちのめされ身体が傷だらけになろうと王の喉笛に食らいつこうとする。
王は深手を負いながらも、挑戦者を組伏せ、屈服させた。
身体を引きずるようにして挑戦者は去った。
プライド(群れ)を守り抜いた王。しかし王が負った傷は深く、数日後、傷は膿み、王は高熱で倒れる。
やがて王は静かに草原に横たわる。
プライドの雌達は、何度か匂いを嗅いだり、王のまわりを歩き回った後、子供達を連れて
王の亡骸の元を去った。
王の亡骸は他の動物達に食い荒らされ、骨となり、やがてサバンナの赤土へと帰っていった。