あらすじ
前世で血眼になって周回した大ヒット乙女ゲーム『聖なる森の恋人たち』——腐女子仲間内では『性盛り』と呼ばれていたあの世界に、モブとして転生してしまったエリス。
特等席でシナリオを堪能するはずが、攻略対象同士が急接近する不可解な"改変"が次々と発生。極めつけは、脳筋戦士ガルドと知的参謀ユリウスの、まさかのキスシーン。
「公式が、勝手に二次創作始めてんじゃねえぇぇぇ!!」
前世の記憶に残る、聞き覚えのある単語の数々。犯人は、この世界のどこかに転生した、かつての仲間の誰かのはず——。エリスは、地道な聞き込みと罠を張り巡らせ、犯人捜しを始める。
しかし事態は、恋愛関係の改変だけでは済まなかった。恵みの森は力を失い、魔獣が跋扈し始める。歪みは、コメディで笑っていられる範囲を、静かに超えていく。
このままでは、世界が壊れる。
エリスは、犯人を見つけ出し、断罪ではなく、共に世界を取り戻す道を選ぶ——。
モブのまま、大好きなゲームの世界のその後を見届けるために。