あらすじ
魔物を一匹も召喚できない。
その一点だけで無能と決めつけられた若きダンジョンマスター、アルト・レーヴァンは、廃棄予定の第十三侵攻迷宮を押しつけられ、魔王軍から追放された。
だがアルトには、誰にも評価されなかった特別な才能があった。
本人の同意さえあれば、人間でも魔族でも迷宮の階層主として登録し、その危険な能力を迷宮設備と組み合わせて運用できるのだ。
アルトが最初に雇ったのは、人間社会から永久採用禁止にされた五人の美少女だった。
国家機密を全世界へ配信する情報災害、リア。
一万人の兵士ではなく、その責任者だけを斬る神殺しの剣士、カエデ。
敵味方を何度でも蘇らせ、和解するまで殺し合わせる聖女、エルシア。
壊れない物を見ると、構造を解析して破壊せずにはいられない魔女、ヴィオラ。
あらゆる強者を餌にする新種の天敵を生み出す魔獣使い、ノア。
人間側では、五人全員の首に小国が買えるほどの懸賞金。
魔族側では、彼女たちを雇ったアルトが非国民として指名手配。
人間軍、神殿、勇者、SSS級冒険者、魔王軍幹部――世界中の強者たちが、賞金と名誉を求めて第十三迷宮へ押し寄せる。
だが、彼らはまだ知らない。
軍隊を率いれば、指揮官から順番に責任を取らされる。
死者を出せば、最も会いたくない相手とともに蘇らされる。
城壁を壊せば、破壊方法を学習した兵器として再生する。
魔獣を倒せば、生態系全体が敵になる。
そして、その惨敗はリアによって全世界へ生配信され、攻略料、広告、宿泊、修理代となって、さらに迷宮を強くする。
「攻略者はお客様だ。入場料を払った以上、正規突破できれば本当に反対側へ通してやる」
ただし――突破できるものなら。
これは、魔物を呼べない無能と追放された青年が、人類にも魔族にも扱えなかった美少女たちの居場所を作り、世界最下位の迷宮を十傑へ押し上げる物語。
敵が来なければ、リアが全世界配信で煽って呼びます。