あらすじ
世界では、ある日を境に毎日一万人ずつ、人が余分に死ぬようになった。
病気、事故、自殺、突然死。
死に方はどれもありふれていて、誰が「選ばれた一万人」なのかは分からない。最初の数年間、誰もその異変に気づかなかった。
異常を発見したのは、国の人口統計を扱う下請け会社で働く佐伯湊だった。
やがて「毎日一万人」という数字が世界へ広まり、死を避けられると称する悪徳商法、政府陰謀論、宗教、暴動が次々と生まれていく。
明日、自分が選ばれるかもしれない。
そんな恐怖の中で、人間は正常な社会を維持できるのか。