あらすじ
あらすじ
昭和二十年、戦争末期の香川県高松市。
父・正一、母・春子、長男・健太、長女・花の四人家族は、食料不足や空襲への不安を抱えながらも、近所の人々と助け合い、笑顔を忘れずに暮らしていた。
配給の列で交わす何気ない会話、瀬戸内海を眺める穏やかな夕暮れ、七夕の短冊に託した「家族みんなが元気でありますように」という願い――。苦しい時代の中でも、家族の絆は何よりも大きな支えだった。
しかし、昭和二十年七月四日未明、高松の町は空襲に見舞われる。平穏な日常は一変し、人々は大切な故郷を失いながらも、互いを思いやる心を支えに懸命に生き抜いていく。
焼け跡に咲く一輪の朝顔は、人々に「希望は失われない」という勇気を与え、やがて終戦の日を迎えた家族は、新しい時代へ向かって歩み始める。
そして父・正一は子どもたちに、戦争の教訓としてこう語りかける。
「平和は、"和"を平らにすること。色々な考え方の人々と話し合う世の中こそ、平和を維持できる。」
歴史の悲しみを忘れず、家族の愛情と人々の助け合い、そして未来への希望を描く、涙と笑顔が織りなす感動の長編物語。
戦争を知る世代から、平和を未来へ受け継ぐすべての人へ贈る一冊。