あらすじ
「――大丈夫? もう安心だよ」
妖怪と人間が共存する『人怪指定都市』。
幼い頃に自分を救ってくれた警察官に憧れ、念願の『人怪治安維持部隊(通称:PMP)』へと入隊した青年・牧 佑弦(まき ゆづる)。
極度の方向音痴であること以外は「ごく普通の人間」として生きてきた彼だったが、入隊前夜、怪異『送り犬』に襲われたことをきっかけに運命の歯車が狂い出す。
絶対に死ぬはずの攻撃を無意識に弾き返す、謎の絶対防御――。
それは、かつて「ある破滅」を予言して亡くなった彼の母親――未来を視る妖怪『件(クダン)』の血の目覚めだった。
「件が予言を残せば、その命は失われる」
「数年後、人間と妖怪の間に、世界を滅ぼす大きな亀裂が走る――」
一癖も二癖もあるPMPの先輩たち、そして意地悪で男前な食えないバディ・白木(妖狐)に振り回されながら、新米隊員として街の平和を守る佑弦。
しかし彼は少しずつ、母が命と引き換えに遺した「最悪の未来」の断片を夢に見るようになり――。
これは、絶望の宿命を背負った半妖の少年が、最高のバディと共に「新しい明日」を告げるための物語。