あらすじ
世界にはレベル50という絶対的な上限が存在する。
Fランク(レベル1~10)、Eランク(11~20)、Dランク(21~30)、Cランク(31~39)、Bランク(40~49)、そして人類最強と称されるAランク(レベル50)。
主人公レイン・アークは、レベル30・Dランクの後衛。
攻撃はできない。防御もDランクが限界。
戦闘では役に立たず、荷物持ちや料理、野営準備などの雑用ばかりを任され、「無能者」「役立たず」と蔑まれ、三つのパーティーから追放されてしまう。
だが、誰も知らなかった。
レインだけが持つ固有能力《潜在才能鑑定》は、他人には見えない「本当の才能」を見抜くことができる。
剣士として落ちこぼれでも、魔剣士としての才能を秘めている者。
失敗作と呼ばれた魔法使いでも、大賢者へ至る資質を持つ者。
回復量が少ないと見捨てられた聖女でも、世界を救う奇跡を起こせる者。
レインは、世界から見捨てられた異能者たちを仲間に迎え、一人ひとりの才能を開花させていく。
そして、やがて誕生するのは――世界最強のパーティー。
しかし、その中心に立つレインのステータスは最後まで「レベル30・Dランク」のまま。
誰の目にも「弱い後衛」としか映らない。
それでも彼だけは知っている。
本当の強さとは、自分一人が戦う力ではなく、仲間の可能性を信じ、その才能を最大限に引き出す力なのだと。
これは、三度追放された一人の後衛が、世界中の「役立たず」と呼ばれた者たちを集め、魔王を討つまでの英雄譚である。