あらすじ
2026年、世界各地に巨大な《迷宮門》が出現した。
同時に一部の人間が《覚醒者》となったが、与えられる固有能力は原則として1人につき1つ。
炎、治癒、怪力、瞬間移動。強力な能力者たちが注目を集める中、平凡な会社員・三神悠真が得たのは、戦闘価値なしと判定されたEランク能力《記憶再演》だった。
過去に見た現象を、記憶の範囲内で再現するだけの能力。
政府も周囲も、そう考えていた。
しかし駅前へ魔物が現れた瞬間、悠真は落下する巨大看板を念動で止め、致命傷を自己修復で治し、襲われる母子を救うために時間そのものを停止させる。
悠真が再現できるのは、子どもの頃に夢中で見ていた海外の超能力ドラマに登場した異能。
現在確認された記憶は37件。
飛行、瞬間移動、未来視、透明化、読心、電磁操作――。
1人1能力が常識の世界で、悠真だけが状況に応じて複数の異能を選び、切り替え、組み合わせられる。
ただし、強力な力ほど脳と記憶を傷つける。
忘れてしまえば、その能力は二度と使えない。
最低ランクと判定された男が、記憶の中の異能を武器にダンジョンを攻略し、世界初の複数能力者へ成り上がる現代異能ファンタジー。