あらすじ
貧民窟に住む少女は、母親に殴られて前世を思い出す。
前世の少女は、汚いトイレで用を足せないという、トイレに強いこだわりを持っていた。
ほどなく貧民窟の臭くて不潔なトイレに耐えられなくなった少女は、まともなトイレを手に入れるため、成り上がることを決意する。
金を求めて貧民窟を徘徊するうち、少女が目をつけたのは、人身売買組織であった。
きっと、警察的な組織にやつらを売れば金になる。
しかし、肝心な貧民窟自警団(警察的な組織)と人身売買組織はグルだった。
むりもない、貧民窟自体が犯罪者の集まりなのだから。
口封じのため拉致された少女は、檻にとじこめられているエディとクロヨ、二人の少年に出会った。
過酷な最悪トイレの生活になるはずが、なぜかスライムに異様に懐かれ、少女は貧民窟よりもましな生活を送れていた。
そして一月後、少女たちは王国騎士団に助けられる。
教会に保護された少女だったが、そこでは村の子どもたちのスキル判定が行われていた。
勝手に調べられた少女も特有スキルを授かっているようで……
──『スライムの女王』
自分のスキルに困惑している少女に、エディが助言する。
「スキルは絶対に他人に話しちゃだめだよ。それこそ攫われてしまうから」
他人に相談できない『スライムの女王』スキルはどう扱うべきなのか。
そんな少女のまわりには、いつの間にか七匹のスライムが、うれしそうにたむろしていた。
これは、異世界で快適なトイレを求める少女が、『スライムの女王』スキルで、スライムたちと細々と成り上がっていくお話です。