あらすじ
「母上!私はこんなブスと結婚したくなんてないです!お前なんかと結婚なんて絶対しないからなっ!」
王家から顔合わせをしてください、どうかどうかと頭を低くされて頼み込まれ娘からはお城に行ってみたい、なんてキラキラした顔で言われたら断れる母親なんていないと思う。
「婚約破棄します!キズモノの女は高潔なここから早く去れ!汚らわしい存在めっ」
第三王子は現在七歳ほどだった記憶がある。つまりクソガキムーブの年齢だ。「な、何を言っているんだ……」王妃と王が信じられないものを見る目で息子を見ており、こちらの顔はまだ目撃していない。これ幸いと王子が罵倒した娘の母親であるルシリエスは、ゆっくりと紅茶をテーブルに置いた。
「私の娘がブス……?」
「お母様、どうしたの?痛い痛いの?」三歳の娘がよしよしと母のドレスを撫で撫でした。おい見ろ王子、この子は優しい天使にしか見えないっていうのにどこに目がついてるんだ??
「私の娘に婚約破棄……?」ルシリエスは娘を撫でる。
「私の作ったアイテムの恩恵に頼り切って育ったくせに、なにを一人で成長した気になってるのかしら?」