あらすじ

なんか夜ガサゴソするなと思ったら抜歯して持ち帰ってきた親不知が動き回っているではないか。  びっくりした。そりゃびっくりするよ。だって歯が動いてるんだもん。でもすぐ頭にきたね。不要となったハイドロキシアパタイトが九十九になるとは無礼千万。ドライソケットに怯えながら粥を食い、柔らかく歯磨きをしている間にこいつは虎視眈々と怪奇パワーを蓄えていたのだ。俺の日常と食の楽しみを奪った諸悪の根源が我が物顔で! 許せるものか、許せるわけがない。 「不埒なハイドロキシアパタイトよ! 貴様は誰の許可を得て我が部屋を歩き回っているのか!」 「……」  親不知は依然騒ぎ続けている。言語能力はないらしい。ならば実力行使。不届なる親不知を成敗せねばなるまい。

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カクヨム
カクヨム2026/08/02
  • 現在の作品親不知、夜を歩く。