あらすじ
そんな少し面倒くさい恋愛観を持つ高校二年生・西崎香織は、少女漫画のような恋に憧れている。
理想はただ一つ。
好きな人の口から、「好き」と言わせること。
その相手は、同じクラスの中尾大翔。
優しくて、誰にでも分け隔てなく接する彼は、髪を切ったことにも気付くし、小さな変化にもよく気付く。
なのに――
肝心な"好き"だけは、まったく気付かない。
一方の大翔は、恋愛ゲームや恋愛漫画で得た知識だけは人一倍。
「これは脈ありイベントか?」
「この発言にはどんな意図が?」
人の恋愛心理を分析するのは得意なのに、自分の恋だけはまるで分からない。
香織のアプローチを"恋愛テクニック"だと勘違いし、今日も一人で考察を始めてしまう。
そんな二人が繰り広げるのは、"好き"を巡るすれ違いの心理戦。
香織は、どうすれば大翔に告白させられるのかを考え、大翔は、香織の行動の意味を分析する。
しかし、その答えはいつも少しだけズレているのであった…