あらすじ
「この国は、三年後に滅びます」――それを知っているのは、悪役令嬢に転生したわたし、ただ一人。
前世は、来ない災害に備えて紙の上で何百通りもの「もしも」を数える危機管理職だった。
働きすぎて死んだわたしが転生した先は、断罪エンドで婚約破棄され、その後の戦争で三年後に滅びる国。
国を救うために倒すべき敵もわからない中で、「冷酷な侵略者」と噂される敵国の第二皇子エリアスに会う。
恐ろしい噂は仮の姿であって、その正体は戦争を望まない、たった一人の理解者であった。
剣も魔法も、わたしにはない。あるのは前世の知識と、言論・証拠で勝つやり方だけ。
断罪されるはずのヒロインは断罪せず味方にして、敵国の彼を利用して――「戦争そのもの」を、なくしにいく。
――そのはずが。行動でしか気持ちを示さない不器用な皇子に、気付いたら惹かれていた。
それならば、好きな人と共に国を救ってみせる。
身分も状況も最悪の中、奮闘する元悪役令嬢と敵国皇子の恋愛物語。