あらすじ

祖母の食堂を守ろうとした白流アザミは、一千万円の借金ごと、闇金女社長・黒澤に買われてしまった。 悪徳金融業者に契約書をすり替えられ、返済期限は三日後。払えなければ、祖母と二人で守ってきた食堂も土地も奪われてしまう。 そんなアザミが最後に頼ったのは、「金貸しの最後の砦」と呼ばれる黒澤。 腰まで伸びた黒髪と鋭い赤眼を持つ恐ろしく美しい女――なのだが、日本酒を水分補給と言い張り、金にならない人間を笑顔で見捨てるへべれけ女だった。 「お願いします! この体でも何でも差し出して必ず返済を――がぁっ!?」 アザミは黒澤に喉を掴まれ、そのままソファーへ押し倒される。 「そんな自己犠牲、洒落臭すぎて反吐が出ます」 自分を犠牲にしてでも祖母と店を守ろうとするアザミを、黒澤は冷たく拒絶する。 だが、大切なものを傷つけられたアザミが敵へ牙を剥いた瞬間、黒澤の瞳に熱が宿る。 「……白流アザミさん。私はねぇ、貴女が欲しくてたまらないんです」 黒澤が一千万円で買い取ったのは、食堂でも土地でもない。アザミ本人だった。 「貴女はもう、私のですから」 自分を捨てることしかできなかった女と、その危うさに惚れ込み決して手放すつもりのない女。 「貴女の隣で働いて、一千万円を返します。そして……絶対に貴女と縁を切ってやる!!」 「……そこまで言われてしまうとは。面白い」 これは、一千万円の借金で結ばれた二人が、世界で一番信用できない相棒になるまでの物語。 少し危険で、百合の花香るガールズバディ・ダークコメディ。

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カクヨム
カクヨム2026/08/02
  • 現在の作品【完結済】借金一千万円で買われた私は、へべれけ闇金女社長の隣で働くことになりました。