あらすじ
かつて甲子園を制した名門・大阪光明学園野球部。不祥事による停部を経て低迷するチームで、2年の捕手・二宮誠司は苦悩していた。「甲子園に行きたい」という夢と、「やっぱり無理かも」という諦め。二つの感情が、まるで壁当てのボールのように胸の中で何度も往復していた。
そんな二宮の前に、アフリカ帰りの謎の転校生・一橋友也が現れる。1歳からケニアで過ごし、チーム経験はゼロ。だが、孤独な15年間ひたすら繰り返してきた「壁当て」で培われた右腕は、なんと160キロの超剛球を繰り出す規格外のモンスターだった!
ルールすら知らない素人に苛立ちながらも、その圧倒的な球速にキャッチャーとしての魂を揺さぶられる二宮。現実に跳ね返され続けてきた男と、15年間壁だけを相手にしてきた少年。正反対の二人がミットを通じて心を通わせるとき、途絶えかけた名門復活への道が動き出す。
「壁当て」の果てに見つけた仲間とともに、二人は再び「甲子園」という巨大な壁へと挑む——!
夢と情熱が交差する、爽快青春バッテリードラマ。