あらすじ

柊木志乃、十九歳。退魔の名家に生まれながら「力を持たぬ娘」として捨て置かれ、家名を隠して下町の呉服屋で女中として働いていた。 ある雨の日、店を訪れた商家の跡取り・東雲誠一郎に見初められ、身分を伏せたまま祝言を挙げる。ささやかな、けれど確かな幸福。それは長くは続かなかった。夫は財のある娘に心を移し、志乃は着の身着のまま放り出される。 実家に連れ戻された志乃を待っていたのは、霧島侯爵家への輿入れだった。「氷の侯爵」と呼ばれる寡黙な男・霧島廉。政略で結ばれたその人は——誰よりも優しかった。 やがて志乃は、自分の内に眠っていたものと、本当の幸福を知る。 そして数年後。落ちぶれた元夫が、彼女の前に現れる。 ※逆転のその先、幸せになった主人公の日々を丁寧に描きます。

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カクヨム
カクヨム2026/08/02
  • 現在の作品身分を隠して嫁いだ夫に捨てられましたが、政略結婚の相手が優しすぎて困っています