あらすじ

人間社会の裏側には、人知れず”怪人”たちが暮らしている。 公安によって危険度が定められ、討伐対象として追われる存在。しかしその一方で、人間に紛れ、裏社会で金を稼ぎながら静かに生きる怪人たちも確かに存在していた。 転職を繰り返し、その日暮らしの生活を送る二十五歳のフリーター・主人公も、そんな世界とは無縁の人間だった。 ある夜、ボロアパートのベランダで煙草を吸っていた彼は、隣に住む謎めいた美女から「一本ちょうだい」と声をかけられる。 それが、すべての始まりだった。 酒と煙草を愛し、どこか気だるげで色気を漂わせる二十歳の隣人。金遣いは荒く、家賃も払えず、気づけば主人公の部屋へ転がり込み、奇妙な共同生活が始まる。 貧乏ゆえに半額弁当を奪い合い、給料日前は白米だけで飢えをしのぎ、ときには互いを利用し合いながらも、不思議と居心地の悪くない毎日。 だが主人公はまだ知らない。 彼女こそが、公安から追われる”怪人”であることを。 そして彼女が、人間社会の闇と怪人社会の裏稼業を繋ぐ危険な”売人”として生きていることも――。 やがて主人公は、怪人専門のハンター、公安、裏社会の組織、そして彼女を執拗に追う謎の勢力との戦いへ巻き込まれていく。 利用されているだけだと思っていた関係は、本当にそれだけなのか。 彼女は敵なのか、それとも守るべき相手なのか。 貧乏ボロアパートを舞台に、人間と怪人が交差する危険な日常が幕を開ける。 これは、人生どん底のフリーターと、正体を隠した怪人の美女が織りなす、少し不健全で、少し切なく、とびきり危険な共同生活の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/02
  • 現在の作品怪人売人~ボロアパートの隣人に煙草を一本あげたら、童貞も人生も共同生活も全部持っていかれました~