あらすじ
【あらすじ】
魔族を討つ——それが、勇者の使命だった。
かつて英雄と呼ばれた男、トール。
片腕を失いながらも戦い続けてきた彼は、
“声を聞く”力を持つ少年パックと出会う。
風、水、火の精霊たち——そして、かつて討つべき敵だったはずの魔族。
パックは、彼らと“対話”することができた。
「……人間は何故、我々を呼び、壊し、殺すのか」
その問いは、トールが信じた正義を根底から揺るがす。
やがて明らかになるのは、人間と魔族の関係を利用していた教団の存在。
“勇者は儲かる”
世界を支配する教団の闇。
利用される勇者たち。
繰り返される悲劇。
片腕の勇者は、“すべて”を捨てた——
かつての敵の声を聞く、たった一人の少年のために。
そして、その意志は次の勇者へ受け継がれていく。
精霊に愛された少年。
勇者に憧れる少女。
人間を憎むはずだった魔族。
それぞれの想いが交差するとき、
世界の理を揺るがす魔法が奇跡を起こす。
これは、歪んだ世界に抗う者たちの戦記。
そして、人と魔族が分かり合う未来を目指す希望の物語。