あらすじ
カナリアは、王城書庫で書類整理の仕事をしている子爵令嬢。彼女にはアルマンという騎士の婚約者がいる。
でも最近、シャルロット王女の専属騎士に任命された彼は、彼女のことばかりを心配し、カナリアとの約束を守らないことが多くなっていた。
「仕事なんだ、分かってくれ」
カナリアは初め、理解ある良い婚約者でいようと思っていた。彼のことを愛していたから。
けれど、カナリアが仕事として、同僚のリクという元孤児の青年と二人で街に繰り出した時、アルマンは怒り狂った。
「本当に誇りある仕事とは、騎士の俺のように、忠誠を誓ったシャルロット王女を命をかけて守り抜くようなことだ。例え君と婚約をしても、結婚をしたとしても、この思いは一生変わらない!」
アルマンにそう告げられたカナリアは、静かにこうつぶやく。
「…… "お仕事" への誇りなら、わたくしにだってありますわ」
カナリアが見据えた未来。
アルマンとシャルロットのゆくえ。
そして、物語のキーパーソンとなるリク。
一風変わった結末を、どうぞお楽しみ下さい。