あらすじ
13歳の洗礼式で“黒の魔力”を示してしまった少女エティーリア。
「黒の魔力を持つ者が生まれし時、禍は目を覚ます」──そんな迷信を信じた父、フォートン子爵によって殺されそうになってしまう。
唯一味方となってくれたのは、護衛兼側仕えの少女セレシアだけだった。
亡き母の遺言を頼りに辿り着いた“森のアトリエ”で、エティーリアはフォートン家に伝わる黒い魔導書を手にする。
そこに宿っていたのは、古代魔法文明の知識を持つ執事――マギステル。
彼は言う。
「黒の魔力は災いではありません。それは“全ての色”を内包する特別な力なのです」と。
失われた魔法。
忘れ去られた歴史。
そして、没落した子爵家の真実。
逃亡令嬢エティーリアは、護衛のセレシアと、魔導書執事マギステルと共に、黒の魔力を隠して王都で静かに暮らすことになった。
しかし、その平穏は長くは続かない。闇の女神が遺した《理の書》の秘密は、やがて世界の運命を揺るがしていく。