あらすじ
王太子セブランスから、聖女ネリネへの嫌がらせを理由に婚約解消を告げられた公爵令嬢イザドランデ。
ところが、次々と挙げられる罪状には、どうにも聞き覚えがあった。
祝宴を中止したことも。
贈り物を取り上げたことも。
外交の場から聖女を退出させたことも。
すべて、誰かの失敗を表沙汰にしないため、イザドランデが後始末をした結果だったのである。
罪状が増えるたび、なぜか赤くなっていく王太子の頬。
そして、これまで黙って尻拭いを続けてきた公爵令嬢にも、ついに我慢の限界が訪れる。
「黙って口を開けていれば、飴がもらえるとでも?」
これは、甘やかされ続けた王太子へ、公爵令嬢が正論と拳で別れを告げるお話。