あらすじ
神に予言された未来から力を借りられる世界。
剣聖になる者は未来の剣技を使い、大魔導師になる者は未習得の魔法さえ操る。
しかしカイル・レインハルトにだけは、未来が存在しなかった。
《未来なし》の無能と蔑まれながらも、努力だけで神殿騎士となったカイルに、ある日、一人の少女を処刑する任務が下される。
少女の名はリリア。
七日後に魔王へ覚醒し、百万人を焼き殺すと神に予言された少女だった。
だが、彼女はまだ誰も傷つけていない。
それでも未来の罪によって少女を殺そうとしたカイルは、神託の真実を知る。
神は未来を予言しているのではない。
予言どおりになるよう、人間の運命を操っていたのだ。
「俺に未来がないなら、ここから先は俺が決める」
魔王になる少女を救うため、何者にもなれない少年が神の定めた未来に剣を向ける。