あらすじ
結婚式を三日後に控えた、冬のある日。
幸せなはずなのに、なぜか少しだけ怖くなった私は、行き先も決めず電車に乗った。
辿り着いたのは、海辺の小さな町。
そこで出会ったのは、私よりずっと年下に見える、不思議な男の子だった。
「相変わらずだね」
初対面のはずなのに、彼は私を知っているようなことを言う。
冬に食べるアイス。
懐かしい味のナポリタン。
下手くそなクレーンゲーム。
そして、絡めた小指。
知らないはずなのに、どうしてこんなにも懐かしいのだろう。
名前も知らない男の子と過ごす、たった一日。