あらすじ
2026年、世界各地に巨大な《迷宮門》が出現し、魔物とスキルが人々の日常へ雪崩れ込んだ。
地方の資料館で働く賀茂玄弥は、霊力もなく、滅びかけた秘密結社《八咫烏》を自分の代で畳むつもりだった。
しかし、前当主である祖父が最初のダンジョンへ消え、賀茂家地下の神具に触れた玄弥は、3つの固有スキル《百鬼夜行》《言霊》《百鬼纏い》へ覚醒する。
彼の力は、倒した魔物を奴隷にするものではない。
魔物の願いや本質を見抜き、契約を結び、名前と役割を与えることで、異世界の魔物を日本の妖怪へと生まれ変わらせる力だった。
最初の仲間は、迷子を守って傷ついた黒い魔獣《送り犬・クロガネ》。
人間も妖怪も使い潰さない、新たな八咫烏を作るため、玄弥は百鬼を率いて立ち上がる。
都市伝説が人を襲い、噂が怪物を育て、政府機関、巨大企業、探索者組織、海外秘密結社がダンジョンの力を奪い合う現代日本。
「俺たちは、闇の中へ消えた者を連れ帰る」
これは、落ちこぼれと呼ばれた若き当主が、魔物を妖怪へ変え、滅びかけた秘密結社を再興する物語。