あらすじ

福井県池田町。源範頼が身を潜めたと伝わる東庄境の山あいで、今、日本最大級の流水型「足羽川ダム」の建設が進んでいます。百年の寿命を買い叩くコンクリートの要塞、宅地化され逃げ場を失った水、そして里を荒らす猿やイノシシたち。人間が自然を完全管理しようとした果てに、私たちは何を失ったのでしょうか。 かつて洪水を受け入れ、自然の循環の中で生きていた人々。そして永平寺の道元が説いた「山川草木悉有仏性」の哲学。八百年の時空を超え、『霧の墓標』の精神を受け継ぐ現代編が始まります。管理されたシステムからこぼれ落ちる「大地の手触り」を求めて、いま新たな物語の幕が上がります。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/02
  • 現在の作品『水底の墓標 ——足羽川ダムと継体天皇、源範頼の里の未来——』