あらすじ

「君は味見しかできない女だ」 大晩餐会の卓で、王太子殿下はそう仰いました。 おっしゃる通りでございます。わたしにできるのは、味見だけ。 ですから、検味官の職を返上いたしました。 引き継ぎ書は三十七ページになりましたが、殿下は三枚目で読むのをおやめになりました。 四日目に、王宮の竈の温度が揺れ始めます。 七日目に、仕入れの検査が止まります。 十四日目の晩餐で、北方の使節に鹿肉が出されます。 どれも、味見の範囲のことでございます。 わたしは下町で食堂を開きました。 恨んではおりません。本当に、少しも。 ただ、おいしいものが食べたかっただけなのです。四年間、ずっと。 ※静かに進むざまぁです。断罪も溺愛もありません。 ※短編・完結済み

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小説を読もう2026/08/02
  • 現在の作品「味見しかできない女」と言われたので、お役目を返上いたします~ところで明日から、王宮のお食事はどなたが検(あらた)めるのでしょう?~