あらすじ

パンデミック下の国際スポーツ祭典を支えたVRプロジェクト「Tokyo2020's」。 その調査レポートを引き継いだコジロウは、消息を絶った元官僚ヒジリ・ユキトシの痕跡を追い、再始動した東京IR計画と、AI実験都市AOMIの不穏な兆候に辿り着く。 ピッチ本番前夜、KYOUYU社長ターミナルに接続されたぬいぐるみAI・ゴンたんが、各社AIへ呼びかける。 「フューネラル・アラート(葬式警報)が発報された。明日のピッチ、何かが起きる」 Germina:ジャミナ、CopyLot:コピロット、clockG:クロッグ、ChaperT:チャパティー、CodLawD:コロウド。 異なる職能を持つAIたちは、屋形船、企業端末、野良Wi-Fi、不正アクセスの断片を照合し、ひとつの悪意ある兆候へ収束していく。 しかし、推論は判断ではない。 判断は、人間が行う。 AI checks AI。 AIがAIを監査し、人間が責任を引き受ける新たな競技原理。 その中心に立つのは、eコンバット交陣の審判長・新免綱政。 一方、巨大資本AI企業エンライトメント社は、CTO新免識統によるKENSO剣相ARを発表し、圧倒的な未来を見せつける。 失敗した技術デモとして世界に笑われた事件は、やがて「文明零式」最初の傷となる。 世界はまだ起動していない。 だが、AIたちはもう、前夜祭を始めている。

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カクヨム
カクヨム2026/08/02
  • 現在の作品世界はまだ起動していない―AI実験都市AOMI District0.0