あらすじ
全国指名手配中の凶悪犯が、人口五千人の小さな町へ逃げ込んだ。
警視庁の刑事・相良は身分を隠し、「移住コンサルタント」として潜入捜査を開始する。
三か月で犯人を見つけ、東京へ帰る。
――そのはずだった。
「野菜、持ってけ。」
「消防団、名前だけでいいから。」
「祭りも人手が足りなくてね。」
町の人たちは誰も事件を知らない。
それでも困っている人を見つけると、ごく当たり前のように手を差し伸べる。
気づけば相良は、捜査よりも消防団、祭り、町おこしに追われる毎日。
犯人は見つからない。
でも、町の人たちは毎日笑っている。
これは、犯人を追う刑事が、知らないうちに一つの町と、その人たちの人生に巻き込まれていく物語。
笑って、少し泣ける。
おせっかいだらけの町で始まる、シリアスなのにどこかおかしい人情ミステリー。