あらすじ
李花は柳王朝の第一族公主でありながら、妾腹という出自から虐げられていた。ある日、真冬の池に落ちたことで、李花は百年後の世界に飛ばされてしまう。そこはかつての王朝が滅び、獣人族が治める世だった。
「三月以内に、俺の子を宿せ」
狼族の皇帝・宵月は、淡い髪を持つ李花を伝説の乙女『桃娘』とみなし、婚姻を迫る。必要とされることに存在意義を見出した李花は、その要求を受け入れる。
契約上の関係であったが、やがて李花は宵月が抱える秘密を知る。それは、「愛する者を死に至らしめる」という呪いで──
心から愛しい者を愛することができない。苦悩と孤独にさいなまれる宵月へ、李花は手を差し伸べる。
呪われた狼帝と、時をこえた姫。契約から始まる宿命の恋の物語が、今、幕を開ける。