あらすじ

大正十四年、晩秋の浅草。女学生・迎初瀬には秘密の稼業がある。ヴェールで顔を隠し、失せ物の在処を視る辻易者――『失せ物占じ 万見つけ〼』。  ある黄昏時、同じ女学院に通う西村朋惠が奇妙な依頼を持ち込んだ。曰く、盗まれたのは私の肋骨なのです、と。  傷ひとつ残さず骨だけが消えた不可解。手掛かりを追う初瀬は、震災の記憶が澱の様に堆積した帝都の「裏側」へ迷い込む。そこで出会ったのは、二年前に消えた親友と同じ顔を持つ、軍帽の少女で――。  視えるのに、探せないものが二つある。生き物と、なくしたと本人が認めていないもの。  失せ物探しの果てに初瀬が見つけるのは、誰よりも近くにあった失せ物。大正帝都を舞台にした、一冊完結の伝奇ミステリです。

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カクヨム
カクヨム2026/08/01
  • 現在の作品失せ物はたそがれの帝都に