あらすじ
「どうして君がここにいる」
結納の日、愛する人からそう告げられた。
高峰咲は家の経営破綻を救う条件として姉の代わりに氷室総司と政略結婚をすることになった。
幼いころから密かに想い続けていた相手との結婚──
けれど彼から突き付けられたのは、拒絶に似た冷たい一言だった。
望まれていない妻だと知りながらも、咲は夫に愛されるため、自分への決めごとを作る。
『彼に愛されるための10か条』
健気に尽くす咲に、冷徹だった総司の態度は少しずつ変わり始める。
その優しさに触れるたび、「もしかしたら」と期待してしまう。
──けれど、それはただの勘違いだった。
その勘違いが、彼の本当の想いへたどり着くまでの、長い遠回りになるとも知らずに。
愛されるために書き綴った十の約束は、やがて二人の愛を結ぶ約束へと変わっていく。