あらすじ

結婚式の夜、夫となったはずの侯爵さまが、披露宴の席に愛人を連れてまいりましたの。

「彼女も今日からこの屋敷に住む。君は正妻なのだから、寛大に受け入れるように」ですって。

義母は「騒げば恥をかくのはあなたよ」と微笑むし、お客さまたちは見て見ぬふり。まあ、皆さまそろって、なし崩しにするおつもりですのね。

けれど、おあいにくさま。この国の結婚は、式を挙げただけでは成立しませんのよ。婚姻誓約書に夫婦双方が署名し、三日以内に神殿へ納めて、はじめて夫婦。

――そしてわたくし、まだ署名しておりませんの。

既成事実は、事実ではございませんのよ。

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アルファポリス
アルファポリス2026/08/01
  • 現在の作品結婚式の夜に愛人を連れてきたので、署名せずに帰ります