あらすじ

福美荘 二〇三号室の角田圭は数学教師で、半年前からFXの自動売買プログラムを書いている。隣の二〇二号室に住む毛利稜は、昼まで寝ていて、共用の洗濯機を四時間も放置するような男だった。 ある日、誤って届いた封筒を開けてしまった角田は、そこに四千百二十六万円という債務の残額を見る。毛利の部屋には、四枚のモニターが並んでいた。相場で身を持ち崩した男だ——角田はそう判断し、自分はまだ健全だと安心する。 その判断が間違っていたことを知るのは、自信を持って入った一回の取引で、いつもの八倍を失った夜のことだった。勝ち方を教えてくれと言った角田に、毛利は「教えるのは生き残り方だ」と答える。 これは、勝つ話ではなく、卓に座り続ける話です。

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小説を読もう2026/08/02
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