あらすじ
2005年、東京。
インドネシアからやってきた転校生・エドは、まるで生ける屍のような日々を送っていた。言葉の壁に阻まれ、教室では「いじめ」という名の残酷な孤独に蝕まれる。絶望の果てに彼が救いを求めたのは、誰もが忌み嫌う場所――旧校舎3階、3番目の女子トイレ。そこには、伝説の「トイレの花子さん」が潜んでいるという。
しかし、エドがそこで出会ったのは「死」ではなく、花子という名の孤独な魂だった。第二次世界大戦の悲劇的な過去に縛られた彼女と、現代の闇に壊された少年。同じ「痛み」を持つ二人の絆は、やがて暗く禁断の執着へと変貌していく。
冷酷な現実世界よりも、愛おしい呪いの中に生きることを選んだ人間の末路とは。
これは、人間と怪異が紡ぐ、切なくも狂気的なダークロマンス&サイコロジカル・ホラー。