あらすじ

「小学校で少しやっていた」という理由だけで、バスケットボールの試合に駆り出された高校生の「私」。試合中はほとんど何もできず、コートを走り回るだけで精一杯だった。 それでも、キャプテン・まるさんの執念のシュートで試合は同点に追いつく。そして残りわずか、味方が奪ったボールが偶然にも「私」のもとへ渡る。 レイアップか、ジャンプシュートか。 一瞬の判断。相手のエースが全力でブロックに飛び込んでくることを見越し、あえてシュートを打たずに引きつける。そして、その巨体が目の前を通り過ぎた瞬間、静かに放たれた一投は、美しい放物線を描いてリングへ吸い込まれた。 試合終了のブザーとともに決まった、人生で一番大きなシュート。 何もできなかったはずの少年が、最後の最後に勝利を手繰り寄せるまでを、ユーモラスな比喩と瑞々しい筆致で描く。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/01
  • 現在の作品ギブ・ミー・チョコレート