あらすじ
大国に囲まれた小国、リーヴェルト王国。
圧倒的な軍事力も、豊富な資源もないこの国が頼るのは、剣ではなく言葉だった。
若き外交官アシュレイ・ファン・ヴァイスは、国を守るためならば嘘も必要だと考えている。
ただし、それは己の欲望のためではない。
民を守るため。
未来を繋ぐため。
国を存続させるため。
しかし、北部自治区で起きた三十七人の失踪事件をきっかけに、彼は大国同士の思惑が絡む巨大な陰謀へ巻き込まれていく。
帝国は敵なのか。
王国は正しいのか。
味方の言葉すら信用できない世界で、アシュレイは真実を探し続ける。
外交。
諜報。
交渉。
そして、時には嘘。
剣を抜かずに戦う外交官が、国家の命運をかけた戦いへ挑む。
――国を守るためについた嘘は、本当に正しいのか。