あらすじ
「僕はね、悪いことをしたなんて思っちゃいないよ。これっぽっちもね」
八百万の神々を殺し、天界を滅ぼした神――貧乏神。
大罪を犯した彼に課された使命は、“人間界で善行を積むこと”。
神として最大の屈辱も、貧乏神は気にした素振りすら見せない。
「ちょうど良かった。そろそろ天界に飽きてたんでね。地上の人間達と忌憚ない日常を楽しませてもらうよ」
神の身体を捨て、人間に転生した彼は、寓童 樂と名を改める。
そして人間界で出会った相棒は――かつて心の底から憧れ、そして自ら殺した英雄の魂。
不死身の探偵・御柱 八尋。
「正直、お前みたいな奴は海の底にでも沈めときたいんだがな」 「ははっ、悪くない案だよ」
貧乏神が司る厄災の力と、八尋が持つ退魔の炎。
呪術アプリ事件。
自殺志願者が駆け込む宗教団体。
廃ホテルに潜むグール。
学校の七不思議――。
容姿も性格も正反対な二人が、怪奇事件の数々に挑む。
人間の救済を願う貧乏神は、存在するだけで厄災を振りまく。
――それでも、彼は人を救うことを諦めない。
その厄災の力が、再び人間界を破滅させるとも知らずに。