あらすじ
中学生のころ、紗季にはずっと好きな人がいた。
同じクラスの藤原悠真。
話せただけで嬉しくて、目が合えば一日中幸せで。
けれど、想いを伝える勇気はないまま卒業し、二人は別々の道を歩んだ。
それから十三年。
社会人になった紗季は、仕事帰りの街で偶然、悠真と再会する。
連絡先を交換し、食事をして、映画を観て。
かつては遠くから見つめることしかできなかった彼が、今は当たり前のように隣にいる。
けれど、悠真は知らない。
紗季が中学生のころ、自分を好きだったことを。
紗季にとって忘れられない思い出も、彼にとってはただの懐かしい昔話にすぎなかった。
これは初恋の続きなのか。
それとも、大人になった二人の新しい恋なのか。
昔好きだった少年ではなく、二十八歳になった“今の彼”を知るほど、紗季はもう一度惹かれていく。
恋をして、すれ違って、傷ついて。
それでも何度も互いを選びながら、二人はやがて「好き」のその先へ――。
十三年前、私だけが好きだった。
十三年後、今度はふたりの恋が始まる。
初恋の相手との偶然の再会から始まる、大人の再会ラブストーリー。