あらすじ
東の領地で、寝る間も惜しんで武具に魔法をかけていた特級付与魔法師のエレノア(ノア)。
どんなに道具の寿命や使う人の安全を考えて丁寧に仕上げても、周囲からは「やって当たり前」と切り捨てられ、道具のように使い潰される毎日を送っていた。
そんなある日、婚約者のカイルから不当な理由で突然の婚約破棄を言い渡される。
「もう、誰かのために自分をすり減らすのはやめよう」
エレノアは静かにその地を去り、おじい様から受け継いだ付与魔法師の誇りを胸に、見知らぬ街の小さな鍛冶工房で「一人の職人」として生きる道を選ぶ。
自分を認めてくれる温かい仲間と、感謝の言葉をくれる町の人々に囲まれ、エレノアは職人としての喜びを取り戻していく。
一方、特級付与師を失った元婚約者と領地には、手遅れすぎる現実が押し寄せていて——?
便利使いされていた特級付与魔法師が自分の人生を取り戻す、自立と爽快な逆転の物語。