あらすじ
世界最高の魔法師〈万象の大賢者〉──リシェル=グランドが、その生涯に幕を下ろした。その葬儀には各国の王侯貴族や著名な魔法師たちが参列した。歴史上、彼女ほど人に愛され、天才だった魔法師はいない。だが、生涯ただ一人の弟子も取らなかったことでも有名だった。そんな彼女が遺した遺書には、たった一文だけが記されていた。
──皆様。この〝未知〟を祝福いたしましょう。
その後。世界最高峰の魔法学院に一人の少年が入学する。名はアルト=ローウェン。辺境出身で血筋も経歴も持たない無名の少年。だが、彼の推薦状には……師として、今は亡きリシェル=グランドの名が刻まれていた。
天才。秀才。そして──鬼才。
唯一無二の鬼才は、天才たちの運命を狂わせ、魔法の歴史を塗り替えていく。だが、その才能に最も翻弄されるのはアルト自身だった。天才たちが織りなす、群像劇異世界ファンタジー開幕。
才能は呪いか。
──それとも祝福か。