あらすじ
聖曜学園高等部へ、同点の学年首位で入学した小日向ひよりと篠宮律。
明るく負けず嫌いなひよりと、無愛想で勉強一筋の律。
二人は互いを意識する、よきライバルだった。
しかし、高校入学後に両親が離婚。
母親と年下の弟との三人暮らしになったひよりは、家計を助けるため、周囲に隠れてファーストフード店で働き始める。
一日に三か所の仕事を掛け持ちする母親に代わり、家事と弟の世話も担う毎日。
勉強する時間を失ったひよりの成績は少しずつ下がり、高校二年生の秋、ついに学年最下位になってしまう。
一方、律は学年首位を守り、大学の特待生推薦も期待されていた。
学校から頼まれ、放課後にひよりの勉強を見ることになった律。
けれど、ひよりは毎回同じ言葉を残し、途中で帰ってしまう。
「家庭の事情で、もう帰らなきゃいけないの」
努力をやめたように見えるひよりと、その理由を知らない律。
放課後の教室で再び隣に座った二人は、互いが隠していた本当の姿を少しずつ知っていく。
これは、家族のために未来を諦めかけた少女と、彼女をもう一度自分の隣へ連れ戻そうとする少年の、まっすぐな恋の物語。