あらすじ

「――やっぱり、消えない」 深夜の量子光学研究室。大学院生の霧島奏が二重スリット実験のデータに見出したのは、教科書通りの量子力学の裏に潜む「不穏な影」だった。 観測の有無によって生じる、全系のほんのわずかなエネルギーの過不足。それは誤差ではなく、統計的に「五シグマ」を超える決定的な証拠。あらゆるエラーの可能性を潰した末に辿り着いたのは、無数にあるはずの可能性がたった一つの現実へと選び取られる瞬間――量子収束(コラプス)そのものに紐づく、未知の相互作用だった。 電磁気力、弱い力、強い力、重力。そのいずれでもない、第5の力「収束力」に触れてしまった研究者たちの、静かなる発見の記録。

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カクヨム
カクヨム2026/08/01
  • 現在の作品【SF短編】収束力――量子力学の、まだ誰も知らない第5の力。【読切・完結】