あらすじ
相場より異様に安いアパート、メゾン青葉四〇一号室へ引っ越してきた大学生・長野直人。
事故物件ではない。事件もない。二年近く空室だっただけ。
そう聞いていた部屋で、引っ越し作業中、使うはずのない古い固定電話が鳴る。
電話の向こうの若い女は言った。
「そこ、私の部屋なんですけど」
前の住人からの間違い電話だと思った直人だったが、四階の住人たちに話を聞くうち、四〇一号室の過去は少しずつ食い違っていく。
住んでいた男。
誰もいなかった二年間。
目撃された若い女。
出入りしていたらしい複数の男女。
事故も事件もないはずの部屋で、何かがおかしい。
そして直人はまだ知らない。
本当に分からないことは、これから始まる。